外構を作る側の独り言
皆様こんにちは。SKアルミの砂田です。
前回までは「私が職人の世界に入って思った、職人とはどういった人達のことを言うのか」ということを書きました。
今回はタイトルにあるように、私の思う「外構(工事)」についてです。
外構まで完成した家は、とても素敵で快適で、日々の生活をより充実したものにしてくれるでしょう。
しかし、とある建築家の方は以前「人が生活するだけなら、アパートやマンションの一室を借りてるほうが一番良い。なにせ建物の管理もしなくていいし、必要な部屋だけあるから自分で管理するのも楽だから」と言っていました。
確かに、効率だけ考えるならそうなのでしょう。しかし、「好きなもの・気に入ったもの・思い描いていたもの・願っていたものと共にある」というのは、効率の良さを圧倒して得られるものがあると思っています。
家は理想の生活空間、外構は理想の生活環境だと私は思います。
土間があれば雨でも家の前の道路や玄関前を汚さずに済みますし、カーポートがあれば雨や雪だけでなく、これからの季節定番である霜も降りない。
ブロックを境界に積めば敷地内を自由に使えるし、ウッドデッキがあれば憩いの場になります。
アプローチや駐車場をインターロッキングや平板で工夫すれば、視覚的にも豊かになります。
そういった「無くてもいいけどあったらとても嬉しいもの」が外構工事であり、エクステリアだと私は思います。
そしてその効果は、土地によって更に大きく違ってきます。
駐車場として使っている部分が粘土質だったり、隣の土地との高低差が大きく、隣地境界付近を斜めに擦り付けていて十分に敷地を利用できていなかったり等。
特に後者は、実績紹介にも載せた↓
のように1m以上高低差が出てしまっている状態でブロックが積んでいないと、その分境界から大きく後退しないと隣地に土が流れてしまいます。
せっかくある自分の敷地なのに、十全に使えないのはとても勿体ないことです。
つまり、土地によっては「無くてはならないもの」にまで効果が大きくなるのです。
「駐車場には砂利が敷いてあるから」や、「特に庭使ってないから」といった方々もいらっしゃるとは思いますが、せっかくのマイホーム。家だけでなくもう一手間加えて、住環境の向上を検討してみては如何でしょうか?